結婚式の演出は、新郎新婦の思いの数だけ

キャンドルサービスはもう古いの?

こんにちは
前回書いた記事の中で、結婚式の演出費のことについて少しだけ触れましたが
「何をするかで費用は変わりますのでこちらでの紹介は控えさせて頂きます」
として締めさせて頂きました。

キャンドルサービス・フォトラウンド・ビールサーブ・ケーキカット
など定番から最近の演出まであげました、名前はもちろん聞いたことがありましたが
内容まで詳しくは知らないものもありましたので、演出について色々調べてみました。

キャンドルサービスってもう古いの?他にはどんな演出があるの?
と思われる方も多いと思いますので、どんな演出があるのか、どんな事をするのか
一緒に勉強できればと思います、最後までお付き合いくだされば幸いです。

ゲストと共に作り上げる結婚式

定番ではありますが、今でも人気がある演出から改めて解説していきます
新たな発見があるかもしれませんね。

まずは披露宴の中で行われる演出について、これは当店で使用している式次です。
この中で演出と言われるのは

迎賓

新郎新婦、両家ご両親によるゲストのお出迎えです、ご媒酌人がいらっしゃる場合は
一緒にお迎えします。
ゲストからのお祝いや、新郎新婦、ご両親からゲストの方々へ感謝を伝える場です。

昔ながらのお出迎えですが、最近では迎賓をされない結婚式も多くなり
新郎新婦に直接お祝いが言える機会が、少なくなったような気がします。

ウエディングケーキ入刀

定番の演出ですが、みなさんケーキ入刀の意味ご存知ですか?
ケーキ入刀の諸説はいくつかあるみたいですが、「若い二人がひとつのパンを分け合い
永遠の愛を誓った」というギリシャ神話に由来するとも言われています。

他にも「初めての共同作業」「困難を切り開く」「ケーキを配って幸せのおすそ分け」
などの意味もあります。

キャンドルサービス

今では結婚式の定番となっているキャンドルサービスの起源は、キリスト教式で行われる
ユニティキャンドルに由来すると言われています。

ユニティキャンドルとは三本のキャンドルのうち、新郎新婦のお母様が二本それぞれの
キャンドルに火を灯し、灯されたキャンドルを新郎新婦がそれぞれ持ち
真ん中の大きなキャンドルに灯す儀式です。

ユニティとは「統一」「結束」の意味もあり、お二人を育てたご家族が
お二人に火を託し、新たな家族の火を灯す、家族の統一、結束でもあります
キャンドルサービスは、この儀式に由来すると言われています。

日本で初めてキャンドルサービスを行ったのはカメヤマローソク(現カメヤマ株式会社)
の社員でした。

1959(昭和34年)
日本初「キャンドルサービス」をカメヤマ社員が披露宴で行う。
ヨーロッパ駐在員から現地で結婚式の情報が届き、当時の営業課長が
キャンドルサービスを考案、自身の結婚式で行う

株式会社カメヤマ 沿革 https://www.kameyama.co.jp/company/history.html

キャンドルサービスはもう古いなんて言われることもありますが、現在でも数多くの
新郎新婦が行っている演出です、意味や起源を知ると改めてやってみたくなりますよね。

花束贈呈

新郎新婦から感謝を込めてお渡しする花束贈呈は、花束の渡し方がふた通りあります。

ストレート

新郎新婦それぞれのご両親へ
「今までお世話になりました、これからもよろしくお願いします」
の意味を込めた花束です。

クロス

新郎が新婦のご両親へ、新婦が新郎のご両親へと
「これからよろしくお願いします」の意味も込めて、渡す花束です。

どちらも感謝の気持ちを込めて贈る花束ですので、ご両親は喜んで頂けると思います
また花束の代わりに、新郎新婦が生まれた時の体重に合わせたクマのぬいぐるみを贈る
「ウエイトベア」や記念品などを贈ることも最近では主流になっています。

花嫁の手紙

新婦がご家族に今までの感謝を込めて読み上げる手紙は
ご家族で無くとも涙を誘う演出です。
「花嫁の手紙」はご自分で読まれる事が多いのですが
司会者の方が代読する事もあります。

このように定番の演出だけでも意味や起源を知ることで、もう古いとは言えないと
思いますので、お二人で相談して何がやりたいかを相談されてください。

思いの数だけ演出があります

今までは定番の演出をいくつか紹介してきましたが、ここからは今まで紹介していない
演出をいくつか紹介していきます、ただしここで紹介する演出はほんの一部ですので
ご自分達に合った演出を見つけて頂ければ幸いです。

受付などでの演出

ウエルカムボード

結婚式会場の入り口、または受付横に設置する案内ボードのことです
式の日時やお二人の名前や写真を飾ったりします。

ウエルカムボードに決まりはなく、お花で飾ったり、プチギフトを添えたり
参列した方々が名前やメッセージを書いて飾ったりなど演出はさまざまです
是非お二人にあったウエルカムボードを見つけてください。

結婚式での演出

リングリレー

新郎新婦が用意したリボンを指輪に通し、チャペル後方から前方の
新郎新婦へとゲストが指輪を運ぶ演出です、ゲスト参加型でゲストの方々にも
思い出に残る演出です。

リングボーイガール

リングを乗せた台などを、新郎新婦の元へと運ぶお手伝いをしてくれる
子供達のことです、4〜10歳程度の子供達が新郎新婦へと指輪を渡す姿が
可愛くも微笑ましいく、ゲストの方々の笑顔もほころぶ演出です。

フラワーシャワー

これは定番ではありますが、結婚式の最後花びらが舞い散る様は華やかで
夢の中にでもいるような演出です。

ライスシャワー

ひと昔前までは結婚式のシャワーと言えばライスシャワーでしたが
投げるものがお米なだけに、後始末が大変、鳥、犬猫が寄ってくるなどの
こともあり最近ではNGな会場もあるみたいです。

ライスシャワーは米がたくさんなる様から、子孫繁栄などを願って行われました
起源は古代ローマ時代とされています。

ブーケトス

結婚式後花嫁が未婚の女性ゲストへ向かって、後ろ向きにブーケを投げ
受け取った女性が次の花嫁になると言われる、新郎新婦から幸せのお裾分けをする
演出です。

起源はこれも諸説ありますが、14世紀のイギリスで幸せのお裾分けが欲しい
参列者が花嫁のドレス、アクセサリーなど、さまざまな物を持って帰ったため
安全策としてブーケを投げる習慣が広まったとされています。
意味が分かると怖い習慣だったんですね。

ブーケプルズ

花嫁が持っているブーケに一本だけ繋がっているリボンを
未婚の女性ゲストが引き当てる演出です。
こちらは平和的に、くじ引きみたいで楽しいですね。

披露宴演出

ファーストバイト

新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合う演出です
新郎から新婦へ「一生食べ物には困らせない」
新婦から新郎へ「一生美味しいものを食べさせる」
と言う意味が込められています。

フォトラウンド

キャンドルサービスなどの代わりに行われる演出のひとつで
新郎新婦が各テーブルを周り、ゲストの方々と一緒に写真を撮る演出です

披露宴の間はゲストの方と写真を撮る機会が少なく、ひな壇まで写真を撮りに行くのも
多くの方が写真の撮影待ちをしていると、遠慮して結局撮れなかったって事が
あると思います。

遠慮しなくても新郎新婦と一緒に写真が撮れる、それがフォトラウンドです。
ゲストの方にも新郎新婦にも喜ばれる演出です。

ビールサーブ

新郎が背中にビールサーバーを担ぎ、各テーブルを回ってゲストへビールをサービスする
演出です、新婦はおつまみを配り、お酒が飲めない人にはお菓子などを配ったりします。

基本的には各テーブルを回ってコミュニケーションをとる事が目的で
一緒に写真を撮ったり、お話したりと楽しい演出になることは、間違いありません。

その他映像系演出

オープニングムービー

披露宴が始まる前に流す演出です。
これから二人が入場してどんな披露宴になるのか、盛り上げてくれる演出です。

プロフィールムービー

お二人の小さい頃から今までの生い立ちを追って、お二人の人柄やお気持ちなどを
簡単にゲストの方へ伝える演出です。

エンディングムービー

当日の映像なども使い、参列いただいたゲストのお名前なども記載した映画の
エンディング風に製作されます。
エンディングムービーは当日の様子やゲストのお名前などもテロップされますので
ゲストの方も結婚式という物語のキャストになれる演出です。

オープニングムービーやプロフィールムービーは映像編集の知識がある方なら
製作できるとは思いますが、エンディングムービーは当日の様子なども含むために
ご自分達でやることは不可能です、お友達などにお願いするのも酷だと思いますので
専門業者への委託をご検討されることをお勧めします。

ちなみに専門業者委託する場合、各ムービーそれぞれ20,000円〜50,000円かかりそうです
ホテル、業者によって変わりますのでご了承ください。

すべてはゲストに楽しんで頂くために

今回は解説多めで書いてきましたが、いかがでしたか?
私も名前は知っているけど、何をどうやるのか分からない演出もありました。

調べてみて一番感じたことは、結婚式は新郎新婦がお祝いされるだけでは無く
ゲスト、ご両親、ご親族、参加して頂いた方全員に、楽しんで頂くためのものだと
思いました。

またひとつひとつの演出に、感謝と思いやりの気持ちが込められているのだと分かりました
みなさんはどの演出に心惹かれましたか?

お二人の思い出と、皆さんの心に残る素敵な演出を見つける参考になれば幸いと
思います

今回も最後まで読んで頂いてありがとうございました、またお付き合い頂ければと
思います。

結婚式

Posted by koj-f