知っていると得する、席次表配置のマナー

席次表の配置にはルールがある

みなさんこんにちは
今回は席次表(配席表)、ゲストの配置についてです
上司、恩師、友達、親戚、誰がどこの席?って頭痛いですよね

はじめに配席には明確なルールがあります
基本的にはひな壇(新郎新婦席)に向かって左が新郎側、右が新婦側です
新郎新婦に一番近い席が来賓席になり、その席の中でも順番があります
来賓席の中でも新郎側は新郎に一番近い席から1番、2番、3番と席の順番が決まります。

ここでこんなことまで気にしないといけないの?というエピソードをお話しします
当店に席次表の印刷を委託されてたお客様から、印刷間際にゲストの配席変更を
お願いされました、当然対応したのですが参考までに何があったのかお聞きしたところ

新郎が会社の方に席次表の校正を見せたところ、同じ席に仲が悪い方がいらっしゃった
らしく「こいつと同じ席ヤダ」と言われたそうです。

子供か!と思われるでしょうが、お祝い事の席で飲んでケンカなんてされたら
取り返しがつきませんから慌てて配席を変更しました。

こんなケースもありますので、配席には十分気を配って配置しなければいけない事が
分かって頂けたでしょうか。

次からは詳しく説明していきますので、お付き合い下さい。

ゲストの配置方法とマナー

まずは基本的なルールです。
日本には伝統的に上座、下座と言われるマナーが存在します

結婚式にも当然ですが、上座と下座は存在します
新郎新婦に一番近い席が上座、一番遠く出入り口に近い場所が下座になります。

まずはこの配席をご覧ください、主な配置は記載しておきましたので参考に
されてください。

主賓席の配置

上座である主賓席には、新郎新婦会社の上司の方か恩師の方が座ります。
配置の上位の決め方は、新郎新婦それぞれの関係性の深さに影響されます
「恩師の方にすごくお世話になりました」この方に一番みて欲しい、となると
上司の方より上に配置することになります。

会社の方の配置は、新郎側を例に説明すると、新郎に一番近い席に役職が高い方を配置
肩書きが同じ場合は年齢で配置が決まります。

新郎新婦の気持ちが一番大事なのですが、会社勤めされている方は後々の人間関係にも
影響が出ないように、主賓席の配置には最善の注意をはらってください。

ただし年配の方で身体が不自由な方は、円卓でも身体を動かすことなく見えやすい位置の
配慮は気にかけて下さい。

その他の席

その他の席も基本ルールは同じです。
新郎側でしたら新郎に近い席から順番に配置していきます。

図にすると分かりやすいと思いますので、参考になさって下さい
ただし地方で違う場合がありますので、その場合は地方の配置のやり方に倣って下さい。

解説は円卓タイプでしましたが、長テーブルの場合も基本は同じです
新郎新婦に近い席が上座で、遠い席が下座になります。

配置の気遣い

グループで呼んでいる友達などが、同じテーブルに入りきれない場合。

こんな場合はそのグループを2つに分けて、別々のテーブルに分けます
テーブル内の人数が足らない場合は他の方々で埋めていきますが
基本的にはひとりぼっち状態を作らないように、気を配って配置して下さい。

必ずテーブに何人か話せる方を作ってあげると、結婚式もより楽しいものになると思います。

配席のコツはゲストの人柄

違うグループ同士が同じテーブルに一緒になる場合は、ゲストの人柄を考慮して配置して
下さい、喋らない方ばかり同じテーブルに集めるよりは、話し上手な方を適度に混ぜる
ことによってバランスが取れます。

相性も考える

最初に書きましたが、相性は必ずあります、仲が悪い方同士を同じテーブルにするのは
やめましょう。

人柄など人間関係がわからない場合は、主賓席は直属の上司に相談することお勧めします
またご親族の場合はご両親に相談して下さい。

肩書きのつけ方

今まで配席のやり方などを解説きましたが、ここからは席次表に肩書きを付けられる場合
これも悩みの種なんですよね、ここからは肩書きのつけ方を解説してきます。

会社関係

会社関係の肩書きのつけ方ですが、会社名があまりに長すぎる場合は
「株式会社」「有限会社」などを省略するなどの対策もご検討ください
ただし省略する場合は、ご本人に一言お詫びを入れておいて下さい。

会社名より長い部署名

〇〇〇〇株式会社 〇〇〇〇開発部開発課 〇〇〇〇取締役部長
          ↓
〇〇〇〇(株) 〇〇〇取締役部長

のように長い肩書きは、一度ご本人か直属の上司に相談のうえ省略するかご検討ください
限られた席次表のスペースでは、物理的に不可能な場合もありますので一度相談して
みましょう。

株式会社を(株)にすることはタブーだと言われることもありますのでご確認ください。

会社関係肩書き

新郎(新婦)同僚
新郎(新婦)先輩
新郎(新婦)上司

このように代表や役員以外の方は、このように省略してもいいでしょう。

会社を辞められた方

新郎(新婦)会社の元上司
新郎(新婦)会社の元同僚

友人関係

友人関係はおふたり次第で変わります、共通で「新郎友人」「新婦友人」でされる方が
シンプルで良いのですが、いつからの友人かを入れたい場合は下のように表記します。

「新郎高校の友人」「新婦小学校の友人」など
「新郎高校からの友人」「新婦小学校からの友人」

個人的な意見ですが「高校の友人」よりは「〇〇からの友人」がおすすめです
「高校の友人」と記載すると、それ以降は友人ではないように感じてしまうので
「〇〇からの友人」をおすすめします。

その他「新郎野球チームの友人」など関係性で変わりますが、あまり長くなり過ぎない
ように工夫しましょう。

父母の友人

ご両親の友人の方が出席される場合は下のようになります。

新郎(新婦)父(母)の友人・知人

ご親族

表現が難しいのがご親族です。

父・母(ちち・はは)→ご両親
祖父・祖母(そふ・そぼ)→両親の父母
大伯父・大伯母(おおおじ・おおおば)→祖父母の兄姉
大叔父・大伯母(おおおじ・おおおば)→祖父母の弟妹
伯父・伯母(おじ・おば)→両親の兄姉
叔父・叔母(おじ・おば)→両親の弟妹
従兄・従姉(いとこ)→伯父伯母・叔父叔母の子供で新郎・新婦より年上で男・女
従弟・従妹(いとこ)→伯父伯母・叔父叔母の子供で新郎・新婦より年下で男・女
義兄(ぎけい))→新郎か新婦の、姉の夫
義姉(ぎし)→新郎か新婦の、兄の妻
義弟(ぎてい))→新郎か新婦の、妹の夫
義妹(ぎまい)→新郎か新婦の、弟の妻
甥(おい)→新郎・新婦の兄姉弟妹の息子
姪(めい)→新郎・新婦の兄姉弟妹の娘
従弟(じゅうてい)新郎・新婦いとこの息子
従姪(じゅうてつ)新郎・新婦いとこの娘

これ以外で分からない、当てはまらない場合は「親族」「親戚」で大丈夫です
人によっては全て親族で統一される方もいらっしゃいます。

配席は気遣いがあれば大丈夫

簡単ではありますが配席や肩書きについて説明してきました。

配席を決める上で決まったルールがあることを、ご理解頂けましたでしょうか
参加される方の立場やお二人との人間関係など、さまざまなことで席次表は製作します。

何より参加されたゲストの方に楽しんで頂けるよな配席が大事だと思いますので
ルールやマナーを考えて、みなさんが楽しめる席次表をお作りください。

また私たちにお手伝い出来るようなことがあれば、お気軽にご相談下さい
お待ちしております。

今回も最後までご覧頂きありがとうございます、また次の機会お付き合いいただければ
幸いです。